猫にも東洋医学の恩寵を!! ②

とはいえ、むやみやたらにペットのための東洋医学流指圧の指南を引き受けているわけではありません。
今回は、以下のような条件がそろっていたからでした。

・こちらは獣医ではなく、人間の為の鍼灸師であり… たまたま動物好きで私的に学んだり、身近なペット達に実践したものの、獣医師のような動物についての膨大な基本的な知識は有していない、ということの意味を飼い主さんがご理解されていること。

この方は、やはり、資格の有無により、できること、していいこととダメなこと、について常々考える職場にお勤めなので、話が早かったです。

「単に、動物好きの鍼灸師が、東洋医学的に見立てて… (自分だったらこうするね)と、人間のための知識を応用してみるだけです。例えば、四つ足の動物のツボの位置は、人間を四つん這いにさせたときにかなり近いけれど違うこともあるし、何より私が探れるかはわかりません。あくまでもなんとなく、のレベルですよ。それでよければ…」

という説明を、すぐにご理解いただけました。

・東洋医学をある程度学んでいる飼い主さんであること

この方はやわらか堂の患者さんで、東洋医学の説明をいつも熱心に聞いてくださいます。

そして、はるばる東京まで通って、本格的な薬膳料理を学ばれています。よくある、西洋医学とごっちゃになったなんちゃって薬膳ではなく、中医学理論に基づくものです。テキストを少しだけ見せていただきましたが、「鍼灸師も嬉しいびっくり!!」の深いちゃんとした内容でした。

・知識や感性において、こちらと共通の基盤を持つ飼い主さんであること

この方は、やわらか堂の東洋医学講座も受けてくださいました。
患者さんでもあり、こちらの語り口に既になじんでくださっています。

また、以前おすすめした本を入手され、同じテキストを持つもの同士の話の早さが既にあります。

そして、可愛がることと過保護の区別や、命に対するセンスがこちらと近かったのもお引き受けした理由の一つです。

・飼い主さんが、よくペットを観察されていて、こちらに明快に説明してくださること。これはとても重要です。
この飼い主さんは、やわらか堂の患者さんとしても生徒さんとしても(観察力や説明能力がとても高い方)という安心感が既にあり、
また、動物談義の際、こちらの心の中に状況からその動物の一挙一動までありありと思い浮かばせる描写力の高さも常々感心していたので、大丈夫だと思いました。

・飼い主さんが、人に協力を求めつつも、人任せにしすぎないこと。

この方は、前述の本のいくつかを、試されて、成果をあげていました。

※ご参考までに… その本は…
「犬・猫に効く指圧と漢方薬」 1999年初版 一刷 2002年には五刷が出ています。
 シェリル・シュワルツ著
 監修 根本幸夫
 翻訳 山本美那子・園部智子 です

時々、「えっ?これってこう見立てるんだ?私だったら…」と思ってしまう部分は正直少しあります。

また、この著者が、まずは西洋医学をしっかり学び、カリフォルニアという気候風土のもとで生活しているペット達を診ている、ということを考慮に入れなくてはならないと思います。
高温多湿で冬は寒いという日本とはかなり違うはずです。

とはいえ、すごくいい本で、動物好き鍼灸師にはとても嬉しく楽しい一冊です。

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プロフィール

やわらか堂

Author:やわらか堂
小関理恵(こせきりえ)
鍼師、灸師、
あん摩マッサージ指圧師

  • 1995年上海中医薬大学
    (WHO指定研修先)にて中国鍼短期研修
  • 1996年東京医療専門学校卒業、鍼・灸・あん摩マッサージ指圧師資格取得
  • ハートと虹色の画家
  • 癒しのライター

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