鍼灸のプロに『冷えのツボ』なぞは無く… ①

「ただ、『あなたのためのツボ』を追求するのみ。」と続きます。

ご自分でできるツボ療法が広まるのは嬉しいのですが…
背景にある理論や、なぜそのツボなのか、または、こんな時には避けて下さい等の説明もロクにしていない、一問一答式のツボ選び情報にはヒヤヒヤします。危なっかしいです。

私の周りには、いい人が多く、私の仕事を知る人は、よく、
愛のこもったサービス精神から、
「最近、お灸女子とか、流行っているんですってね~!!」とか、
「東洋医学が広まったり、リバイバルして、よかったですね!!」等々、
お声をかけて下さっています。ありがたいことです。優しくされてハッピーになります。

ただし…、その間、気持ちの半分では、
「ギャ~!!ヤメテクレ~!!あんな安直なHow to ツボ情報を東洋医学って言わないで~!!本来はみっちり問診を取って、あらゆる面から見立てて、6百以上のツボの中から選ぶんですよ~」と、シャウトしています。

そして、時間が許せばですが、気のおけない友人や、知的で意欲的な患者さんや生徒さんには熱く本音を語ったりします。
今回その本音部分を特別に、ブログをお読みいただいているみなさまにもご提供させていただきます。お読みいただけたら嬉しいです。

まず、東洋医学書のルーツで大昔に書かれた「黄帝内経」では…
ツボの数は、
単穴(正中線上等にあって、一つだけのツボ) 25穴
双穴(左右対象で、名は同じでも二つあるツボ)135×2穴で270穴
合計295穴でした。

晋の時代の「甲乙経」では、約2倍になっています。
単穴 49穴
双穴 300穴×2穴
合計649穴 … です。

その間、一体どんなパラダイムズシフトがあったのだろうと、ワクワクしながら考えます。
文化交流があったのか、細かく追及したい人が増えたのか、
「日によって、または、体調によってツボの位置が変わることもあるよ」と弟子に言い忘れた師匠とかがいて、これまた細かく記録するのが好きな弟子とかがいて、師匠の死後、ツボを増設、命名してしまったのだろうか…云々です。

現代、中華民国の本では、
単穴 53穴
双穴 309穴×2穴
合計671穴 だそうです。

その中から、みなさん一人一人にピッタリのツボを探します。

「自宅でセルフケアもしたい」と申し出ていただけたら、喜んで一緒にツボを探したり、ご提案させていただきます。

また、お手元の、ツボの本などをお持ちいただけたら、「多分この著者が言いたいのは、こういうことで、あなたにはむしろこっちのツボのほうが合っていると思いますよ」等々、アドバイスができます。
著者には会えなくても、かかりつけの鍼灸師には直接聞けます!!

みなさんもぜひ、当院またはかかりつけの鍼灸の先生に質問してみてくださいね!!

ただし、事前に症状、悪化要因、軽くなるのはどんなとき?などセルフチェックをして、ちゃんと説明していただけないと、私達鍼灸師もベストな答えは出せません。

いよいよ、次回は、おまちかねの、東洋医学流「冷え」についての分類です。いくつかある分類法のうちの一つ、五臓をもとにした分類(臓腑弁証)です。「夏バテ」とセットでお伝えします。

コメントの投稿

非公開コメント

カテゴリ
プロフィール

やわらか堂

Author:やわらか堂
小関理恵(こせきりえ)
鍼師、灸師、
あん摩マッサージ指圧師

  • 1995年上海中医薬大学
    (WHO指定研修先)にて中国鍼短期研修
  • 1996年東京医療専門学校卒業、鍼・灸・あん摩マッサージ指圧師資格取得
  • ハートと虹色の画家
  • 癒しのライター

最新記事