「ヴィーナスの勝利」 その1

西洋絵画には、「ヴィーナスの凱旋」や、「マルスとヴィーナス」という、定番の題材があります。その根底には、「ヴィーナスの勝利」という思想があります。女性性が誇る美徳、つまり、愛や優しさ美しさ等は(争いや権力指向等といった男性性のマイナス面よりもずっと)楽しくて幸せですばらしい!!という意味です。

「ヴィーナスの凱旋」は、たいてい風景の中にバラや金のリンゴ、白鳥や鳩、蝶、貝殻等の、ヴィーナスといえば、これ、というアトリビュートがたっぷり描かれています。ヴィーナスが、白鳥にひかせる華やかなじぶんの車を御したり、堂々たる姿で腰かけたりしています。
一方、軍神マルスは、武装しています。美しい風景にそぐわないファッションで、地面を歩いたり、ヴィーナスにひざまづいたりしています。

「マルスとヴィーナス」は、たいてい美男美女がくつろいでいる姿で描かれています。二人の違いは・・・軍神マルスが横たわり、熟睡していて、意識がありません。一方、ヴィーナスは、上半身を起こし、目覚めていて、意識が冴えわたっています。
優美でのどかな場面です。マルスが脱いだ兜の中で、鳩が巣籠もりしている、というかわいらしい絵もありました。

まあ、中には・・・(艶っぽい絵を注文したり・・・その上神話にかこつけるなんて、やーねー)と言いたくなるような、オッサン達のスケベ心が垣間見えてしまう作品もありますが・・・

つまり・・・性に振り回される → 情けなさをごまかすために小手先のダブルスタンダードをわざわざ作成 → 長い年月をかけて、息苦しい社会を作ってしまった!!と気付くものの、手遅れ → 色気ある絵を見るためには、神や女神、時には聖書の人物までも、持ち出さなくてはいけない・・・アホな話です。かこつけられたヴィーナスとマルスの苦笑いが目に浮かぶようです。

閑話休題。

「ヴィーナスの勝利」というテーマは、とても素敵で、共感できます。私達にはささやかであれ、大きな事であれ、どの瞬間でも愛を選択し、実践できる自由があります。その決断が、世の中をやわらかくして、その上、自分自身にも幸せを運んでくれる。私や友人知人達のエピソードをシェアリングできて、光栄です!!そして、公言すればするほど、ますます、良い出来事がやってくるので、それらも今から楽しみです!!
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プロフィール

やわらか堂

Author:やわらか堂
小関理恵(こせきりえ)
鍼師、灸師、
あん摩マッサージ指圧師

  • 1995年上海中医薬大学
    (WHO指定研修先)にて中国鍼短期研修
  • 1996年東京医療専門学校卒業、鍼・灸・あん摩マッサージ指圧師資格取得
  • ハートと虹色の画家
  • 癒しのライター

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