現地入り鍼灸ボランティアと視察。相馬仙台行きの記録とご報告⑥

~仙台の沿岸部で祈りをこめて友と語らう~
2013、H25 4/15(月)
10:30
スーパーで旧友を待つ間、宝くじ売場でロトとスクラッチ。スクラッチは500円当選。手塚治虫さんありがとう!!ロトははずれたものの、後に別のラッキーをもたらしてくれた。

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旧友の案内で荒浜へ。松林が住宅街で隠れていたのに、家が流され一気に松林が見えるようになってしまう。

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荒浜。小学校だけ残ったところ。住宅が基礎だけ残して、一集落分消えた。東部道路が堤防になったものの、東部道路と海の間の集落は、ほとんどが大変なことになっていた。

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※ 個人が特定できないようにぼかしてあります。
観音様。旧友の娘さんの保育園の同級生の名が、他の亡くなられた方の名とともに石碑に刻まれている。友人涙。私は今回皆さんにお伝えするために、まるでジャーナリストのように冷静で中立であろうと思っていたが、さすがに涙がにじんだ。

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仮設店舗。空港近くの住宅街と高架のある地域で、閑上市場がプレハブでたくましく開店。物販だけでなく、床屋さん、写真館、不動産屋さん…と多岐にわたる。干物(イカ)が駐車場近くに干してあってほほえましい。

○友人にエピソードを色々聞く。(うわさや聞き間違いがあるかもしれません)
・復興のため、まずは道の瓦礫を除き、通れるようにと重機を使うと、どうしてもご遺体に傷をつけてしまう。そういう作業をされる方は、明らかに以前と違う眼差しになってしまう。また、車で逃げた人が、走っていた人を轢いてしまうことなども…。
・空港は、大きな旅客機は幸いみな飛んだ後だった。セスナ機等は流されてしまった。
…ここまでは噂や又聞きの要素が強いです。

・揺れてトラックの荷物が落ち、死者が出た。そこは、橋のてっぺんだったが、水位が上がり、そのまま足止め。水面に、渦潮のような渦。
・海辺の公園の小山に5人ほど登って助かった。
・クレインの馬は、数頭は駄目だったものの、ほとんど(数十頭)は、助かった。あちこちから保護。捕獲され連れ戻され、今は別のクレインにいる。
・小学校は別の学校に間借りしている。幸い、荒浜小学校の児童はバラバラにならず一か所で学び遊べている。
・小学校は、鉄筋の高さのある建物は貴重だということで、また、記憶に残すためにも残しておくらしい。
・荒浜の住宅街は、行政の方針で宅地にしない(人を住まわせない)ことになったものの…土地への愛や思い入れは強く…「また住みたい」という運動もあるらしい。
・旧友は震災直後、私が描いて送ったポストカードサイズの絵を、ずっと飾って下さっているとのこと。ありがとう!!
・友人宅。紙を丸めて作った恐竜(6、70㎝程)が、糸と画鋲で壁に吊るしてあったのが、あの地震にもめげず、落ちなかったので、縁起物としてそのままにしているとのこと。
・友人は… 当日、夫と自宅近くを歩いていた。ヘリが普段ならありあえない低さで飛び「津波が来るから避難して下さい」と必死で呼びかけていることに驚いた。停電、断水。水道が出るようになっても、マンションは電気が通るまでモーターが動かないので、水は出ない。都市ガスが復旧するまでの3週間、風呂は我慢。どうしてもの時はもらい風呂やスポーツクラブで入浴。…等々のお話を聞いた。家事もすべて冷たい水でしていた。
そんな中、全国のガス会社が応援に来てくれて、友人のマンションは福岡のガス会社の方が直してくれた。

1:30~3:30ごろ
友人宅で友人の治療。娘さん達が帰って来ると、治療中ウトウトしていても、ハッと起きて母親の顔になる

6:40~7:00すぎまで
仙台の本来豊かで繁栄している一面も見に行こう、と「サンタ・マリア・ノヴエッラ」仙台店に行く。昨日コンビニで立ち読みした仙台ガイドブックに載っていたので(これもご縁)と友人に連れて行ってもらう。(10年近くあこがれていたお店に思いがけず行けた!!これはもはや私用だ)と思っていたら、思いがけず震災にちなんだエピソードがお聞きできた。断水でお風呂や洗濯ができない方のためのギフトとしてオーデコロンやハーブウォーター(バラ、オレンジの花、サンアマリアノヴェッラオリジナルなど)が、また、停電対策としてキャンドルが(贅沢さやムード作りではなく実用品として)よく売れた、等々のエピソード。切ない…
※ このお店は…、1200年代のフィレンツェで創設された、世界最古の薬局の一つ。修道僧達が薬草を栽培、加工、調合して、自他の健康管理をしていた。1600年代には王家御用達鋳造所という名誉ある称号を得た…との事。

大昔の、遠い異国の、異教のお坊さん達が、真面目に励んだ成果により、現代日本の被災者達が癒される…ギフトとして贈る人がいる…とても素晴らしい事だと思う。私も、自分がしている事が、いつ、どこで、どんな風に人を幸せにするか分からないのだから、誠心誠意、目の前の物事に取り組もう、と思う。そして、修道僧さん達に、

「ドメニコ会の皆さ~ん!!皆さんのおかげで私達はとても幸せですよ~、癒されてますよ~!!あなたがたの日常とか勤勉さ、イコール今の日本の私達の光とか希望とか憧れなんですよ~!!」

と伝えてあげたい。


友人宅で夕食をごちそうになる。ホテルのよりおいしいカレー。単身赴任で夫が留守というだけでも大変なのに、復興途中の街で3人の子育てをする友人。すごい!!子供達は幸せいっぱいに育ち、家のあちこちに愛や優しさが満ち溢れている。悲劇は愛に、もともとあった愛は更に大きく膨らませている。魂の度量の大きな人。

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プロフィール

やわらか堂

Author:やわらか堂
小関理恵(こせきりえ)
鍼師、灸師、
あん摩マッサージ指圧師

  • 1995年上海中医薬大学
    (WHO指定研修先)にて中国鍼短期研修
  • 1996年東京医療専門学校卒業、鍼・灸・あん摩マッサージ指圧師資格取得
  • ハートと虹色の画家
  • 癒しのライター

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