鍼灸のプロに『冷えのツボ』なぞは無く… ②

11/23(土)からの続きです。

よく「五臓六腑」と言いますが、五臓のうちどの臓器が弱いかで、冷えのタイプも対処法も変わります。

そして、本当のツボ選びは、それぞれ違う一人一人の元々の体質や、最近の状況を踏まえたオーダーメイドのものなので…
Aさんのための「冷えのツボ」と「夏バテのツボ」が、なんとほぼ同じ、ということがありえるのです。

片や寒さのせい、片や暑さのせい、と、正反対なのにです。

それでは、どうぞ、お楽しみください!!

肝タイプの
「冷え症」
リラックスするまでは、あたたかくならない。きちんとしたい。(マナー、姿勢、ルール、仕事等)
なので、めぐらず、こり固まり冷える。

「冷える」という割には、活動的、元気そう。
  気を、行動するためにばかり使うので、片寄ってしまうタイプの冷えであり…

末端、体表面、木克土、肝が頑張りすぎて、脾をいじめたために、消化器が冷える

「夏バテ」
なるべくきちんとしたいのに、だらしなくなってしまうタイプ。
これは…肝(カン)です。

心のタイプの
「冷え症」
楽しい事、嬉しい事、ハッピーな事がたっぷりあれば大丈夫。欠けると冷える。

頭を使いすぎるのも一因。上半身はのぼせて、下半身が冷える。俗に言う、
「冷えのぼせ」になりやすい。

「夏バテ」
ハイになってはすぐ燃え尽きて、結局は何もはかどらないタイプ。
これは…心(しん)です。

脾のタイプの
「冷え症」
冷たい、又は体を冷やす飲食物が苦手。

人に気を遣い過ぎたり、対人ストレスでしょんぼりと弱気になりがち。腹まきが大好き。上腹部をかばって猫背。上腹部と、下肢の前面が冷えて弱い。

この他、食べ物から気を作るのが難しい。

「夏バテ」
お腹が弱り食欲も落ちる人
これは…脾(ひ)です。

肺のタイプの
「冷え症」
「肩や首がスースーする」、と、首周りをモコモコにする。また、体表面がうすら寒く、守られていない感じ。

(実際の温度よりも)自分がチヤホヤとくるまれている感覚が好き。

風邪、花粉症、アレルギー、鼻炎等の耳鼻咽喉科の常連。外的環境の変化に弱い。

「夏バテ」
エアコンで凍え、暑さにも弱く、羽織っては脱ぎ、日傘をさしたりたたんだり
これは…肺(はい)です。要は適温の幅が狭いということです。

腎のタイプの
「冷え症」
幼少期虚弱児、又は、生理、妊娠、つわり、出産、産後の回復、更年期等に辛い症状が多かった。

または、恐い思いや過労等、生命力を削る事が多かった人。年配の方。腰から下を痛めた事のある人

腰から下が力が入らず、冷える。恐がり、用心深い。生命力自体が少なかったり、減っている。

「夏バテ」
夜よく眠れず、日中ぐったり、の悪循環に陥り、活動と休息のメリハリに欠けているタイプ。
これは…腎(じん)です。

この他
気虚(気が足りない)
血虚(血が足りない)
風邪の邪が入って、
寒湿の邪が入って…等々
他の要因もありますが、結局のところ五臓が整えば、これらのことも起きにくくなります。

この5つの分類法で自分なりにあてはまるのを見つけてから、ご来院して頂けると、鍼灸師もとてもいい治療やアドバイスができます。

自己観察が鍵です!!理解は愛の一つです!!
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プロフィール

やわらか堂

Author:やわらか堂
小関理恵(こせきりえ)
鍼師、灸師、
あん摩マッサージ指圧師

  • 1995年上海中医薬大学
    (WHO指定研修先)にて中国鍼短期研修
  • 1996年東京医療専門学校卒業、鍼・灸・あん摩マッサージ指圧師資格取得
  • ハートと虹色の画家
  • 癒しのライター

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