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武器よりCD 戦争より音楽祭

歴史を、そして歴史から学ぶのはたしかに大切な事ですが、、、

そして我らがアルフォンソ10世は、青白いモヤシなどではなく、各方面大活躍の王でしたが、、、、

(後述しますが、とても興味深い王様です。過小評価されすぎていると思います。まるで、会社の運営は下手なのに企業メセナばかり成功させた不器用な社長のような言われようですが、実は、大変な時期に国を維持し未来を見越したすごい人です。現に、彼のヴィジョンの数々は数代あとのアルフォンソ11世が実現させています)

しかし!!
大昔の遠い国の王や将軍が、兵士達が、戦争に勝ったり負けたりしたところで、一体なんだというのでしょうか?

現代に生きる私たちには、正直、ピンとこない話です。

「大昔の、西の果てでの戦争?ロクな医術も無い時代で負傷だなんて大変そうだな~~~」(でも、他人事)

「イスラム対カトリック?どうして神様をネタやダシにして戦うのかな?平和主義者にとっては、たまったもんじゃないな~~~~」とはいえ、(やっぱり他人事、、、、、大抵の日本人にとってはどっちも異教徒だしな~~~~~。申し訳無いけど、、、、)

「悲恋や美談もあったんだろうな~~~。でも、異国の昔の人達の喜怒哀楽は想像がつかない、、、」(どうしても他人事)

それにくらべて、文化は、言葉は、音楽は、芸術は、愛にあふれて、息が長く、リアルに直接私達を幸せにしてくれます。

王にしても、何百年も後に極東の一人の人間をこんなに元気付け、その人間の、ブログでこんなに熱く語られるだなんて、政治的ミスの苦悩を補って余りある喜びなのでは、と思います。ケンカにたまに負けたとしても、勝負に勝ったすごい王様と言えるでしょう。

みずから「聖母のトルバドゥール」を名乗り、実行したアルフォンソ10世が思いを込めて編纂した「カンティガ」の素晴らしさときたら!!(そして女性性を尊重している王のかっこ良さ!!)

現在、数々のミュージシャンが、様々なスタイルや楽器で演奏してくれています。讃美歌風のもあれば(ここはアラビア料理レストランか?)と思うものまで多様です。ベリーダンスが踊れそうなものまで!!

歌詞の中に神聖な物語も、俗なネタも沢山入っているので、当時の暮らしぶりや人の心にささやかながらアクセスできます。

そして、聖母マリアはもちろんのこと、彼女に影響を与えた、はるか遠い土地の太古の女神たちのスピリットまでもが匂い立ってくるかのようです。余談ながら、マリアのガードルはヴィーナスの帯のなごりだそうです。

そんなすてきな音楽が、CDになって、我が家にやって来てくれるのです!!いつでも、何度でも聴くことができるのです!!ありがとう!!そしてチャンスがあったら、ぜひ、カンティガのコンサートに行ってみたいと思います。
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プロフィール

やわらか堂

Author:やわらか堂
小関理恵(こせきりえ)
鍼師、灸師、
あん摩マッサージ指圧師

  • 1995年上海中医薬大学
    (WHO指定研修先)にて中国鍼短期研修
  • 1996年東京医療専門学校卒業、鍼・灸・あん摩マッサージ指圧師資格取得
  • ハートと虹色の画家
  • 癒しのライター

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