「花粉症対策 鍼灸院発 発症時は甘やかし大作戦」 ⑦

前号からの続きです。
ちなみに、ある方の例をお伝えすると…(掲載許可ありがとうございます!!)
おととしの11月から、体質改善や健康増進のためにかかりはじめる。(スタート時、花粉症は主訴ではありませんでした)
平均して週1回のペース。(疲れた時は週2回、楽な時期は10日に1回)
時々美容鍼追加。
昨年の春は…まだひどい花粉症と少しマシになるの間を行ったり来たり。鼻詰まりがひどく、しょっちゅう口呼吸でのども痛い。鼻水、目は腫れてかゆい。目ヤニ。症状が気になって睡眠の質が悪く、バテやすい。寝不足と炎症でぼーっとしてしまい、ミスが多かったり、はかどらない。全身の疲れとコリ。
       ↓
今年の春は、これらの症状がかなり減る。程度も軽く、症状の出る時間も短くなる。
鼻で呼吸ができる。
代わりに、昨年は気にならなかった肌の荒れや弱さが出てきた。(肺は皮膚もつかさどっています)
ぼーっとしたり、だるいのは、大分減ったが時々ある。
…くらいまでになりました!!とはいえ、鍼灸以外の良い条件もありました。日当たりや空気の良い家への引っ越しや、寝室に空気洗浄機を置いた、等々です。
(とはいえ、もっと元気になると、悪条件でもへっちゃらな体にはなってきますが。)
       ↓
気になる体質改善の成果は?!…
ドライアイが軽い。コンタクトをしたままうたた寝しても、起きた時、目が潤っている。
生理が、生理前も最中も直後も、全体的に楽。PMS(月経前症候群)もほとんどなくなる。
経血の状態もよい。以前は水っぽすぎるか血塊かのどちらか。
疲れやすく、疲れるとすぐに不正出血だったのが治る。
パソコン疲れによる肩から上のコリや目の疲れが激減する。仕事疲れが軽くなる。
体温が一度程上がった。冷え症も楽に。足も冷えにくい。
腰痛が減った。(が、その分、ピンポイントで痛みやコリの芯が残るのははっきりしてきた)
目の大きさや眉毛の高さが左右そろった。
好きな色が増えた。寒色系だけでなく、赤などの暖色も、着たり、眺めたりしたくなる。
歯ぎしりの回数が減る。してしまっても、アゴのコリが取れるのが早くなった。
雨天時や湿度の高い季節のだるさや不調が減った。
むくみが減った。
眠りの質が良くなって、早起きが楽しくできるように。
駅伝に出る等、スポーツをしても疲れが溜まらない。
胃が弱く、食べ過ぎると気持ちが悪く、いつも下痢気味でせっかく食べたものが栄養にならず、いつもくたびれていたのが治る。
ストレスや心配事で、のどのつまりや動悸が起きていたのが治る。
…等々です。今では、これらの症状はごくたまに再発しても、自力で、または、少しの鍼で治ります。

花粉症が楽になる、というのはこの方にとって、いくつも改善された症状のうちほんの一部である、ということに、ご注目いただきたいです。

「花粉症対策 鍼灸院発 発症時は甘やかし大作戦」 ⑥

前号からの続きです。
また・・・一つ付け加えておくと・・・
こうして五臓六腑に分類して説明すると・・・
つい、花粉が敵で、人の器官を攻撃してくる、と勘違いされる方が多くいらっしゃいます。

でも、そうではなくて、単にその方のその時弱っている部分が過剰反応しているだけなのです。

3月11日(月)からスタートさせたこのシリーズの冒頭でもお伝えしたように、花粉はただただ大昔から飛んでいるだけです。
別に、いきなり人間の肝、胆、肺、大腸、脾、胃を直接攻撃しにやってくるわけではありません。

人間がベストコンディションを取り戻したら、問題にすらならないことばかりなのです。

そして、鍼灸なら、かなりそれが可能です。
これまでのように症状をごまかし、弱い体のままではなく…
個人差はありますが、丈夫なこころとからだとあたまを手に入れたうえで、花粉症もほとんど感じない。または、あってもへっちゃらになる方は多いです。
花粉症対策グッズで家や職場やバックの中が、とっちらかることもありません。空間や予算をステキなことのために使えますよ!!
・・・次号に続く。

「花粉症対策 鍼灸院発 発症時は甘やかし大作戦」 ⑤

前号からの続きです。併せてどうぞ!!

五臓六腑でいう脾、胃に過不足があれば…
・花粉症に耐える気力、体力を、食物から取り込むのが難しくなりがちで、だるく、疲れやすい。
・また、寝起きや寝入りばななど、昼と夜との切り替え時に弱い体になりがち。こういう時に症状もでがち。
・自分自身に花粉症があろうとなかろうと、脾胃タイプの人は、他人にとても気を遣うので…ひどい花粉症の人に巻き込まれてバテバテに。
・脾、胃は… 花粉のシーズンとの直接的な関りは少ないものの、肝、胆、肺、大腸との関りが大きい。
・春に肝、胆が主役になり、しかも症状まで出てくると、もともと肝胆に弱い脾胃(消化能力等)にとばっちりがきて、脾胃が弱る。その結果、肝、胆および関連する部位にも栄養がゆきわたらず、弱体化して、共倒れに。
・一方で、肝、胆は消化を助けている側面もあり、弱れば脾胃もつらくなる…という流れがあります。肝、胆も脾、胃もどちらもつらい悪循環に陥りがちなのが春です。

・また…、脾、胃は、肺、大腸を常に助ける立場にあるので、脾、胃が弱れば前号に載せた肺、大腸も無事ではすまず悪化します。
・そして、これまた、肺、大腸が弱れば、脾、胃もいつもより沢山、肺、大腸をサポートしなくてはいけないので、ますます疲れてしまい、下手をすると共倒れ、になってしまいがちです。

・加えて季節の変わり目、土用の問題もあります。脾胃は、本来長夏(じめじめした夏。中国ではカラッとした夏と、秋との間の蒸し暑い夏。日本では、梅雨や台風シーズンが長夏に近い)に弱いのですが、もう一つ
・土用に弱りがちでもあります。
土用とは立春・立夏・立秋・立冬の直前の、各18日間をいいます。要は季節の変わり目です。
脾胃が強ければ、このころ元気一杯で、
脾胃が弱ければ、弱って、冒頭のような症状に悩まされます。

・興味深いのは…
花粉症は、立春の前の土用ごろからスタートし、立夏の前の土用には、大分落ち着く人が多いのです。立夏の頃には一部の暑さに弱い花粉症の方がわずかに残るだけです。
・おそらく狭義では、土用という季節の変わり目に、大きく見れば冬と夏との間に、発症しやすいと考えていいと思います。いずれにしても、脾胃もとても大切な器官です。
・・・次号に続く。

「花粉症対策 鍼灸院発 発症時は甘やかし大作戦」 ④

前回の続きです。

今回は… なぜ発症部位や症状が人によって違うのか、あるいは同じ患者さんでも、その年によって症状や部位が変わるのか、です。

目の人、鼻の人、のどの人、コリや痛みの人、だるい人、かゆい人、ふさがる人、流れる人、皮膚や粘膜が荒れる人…と言うまでもなく様々ですよね?

実はこれは、五臓のどれが弱いか強いかで、分類も説明もできるのです。

また、思いがけない部位と部位が連動して、まるでモグラたたきのように、どちらかが良くなると別のところが悪化する、ということもあります。

鍼灸師はこれらのことを見極めて、どのツボに何をするのか決定します。

もしも、みなさんのお体のうち…

五臓六腑でいう肝、胆に過不足があれば… もともと春は、肝、胆の季節なので、
・気持ちも体も力みすぎたり怒りっぽくなったり、前のめりになりがち(そのくせ焦る割には、はかどらない)
・目にちなんだ症状(かゆみ、つかれ、痛み、目やに、乾燥など)
・こめかみを含む側頭部やうなじを含む後頭部~首のななめうしろのコリや痛み、そのあたりの白髪が増えやすくなる等
・肋骨の下が張ってうっとおしかったり、呼吸しづらい
・背部、胴体の真ん中くらいの高さのコリや張り、痛みなど(女性ならブラジャーのホックあたりから、やや下にかけての高さの筋肉くらい。)または、肋骨や背骨がずれたようなおさまりが悪いような感じ。

…等々がおこりがちです。

五臓六腑でいう肺・大腸に過不足があれば…
・咳やくしゃみ、鼻水、鼻づまりかゆみ、痛みなど(鼻~のど~気管~気管支~肺にかけての何か)
・体表面(皮膚、頭皮)が、うすら寒かったり暑がりになったり、外部からの刺激に弱くなる。荒れる。痛かったり、かゆかったり。
・大腸が弱くなる(下る、痛くなる)
・わけもなく、または些細なことや思いがけないことで涙もろくなったり、むなしくなる。
…等々が起こりがちです。

肺は、皮膚や大腸とリンクしていて、同時によくなることもあれば、モグラたたきゲームのように、あちらをたてればこちらがたたず、ということもあります。

また、肝、胆、肺、大腸ほどわかりやすい症状ではないものの、脾、胃も間接的に花粉症と関りがあります。
次号でご説明させていただきます。併せてどうぞ!!

「花粉症対策 鍼灸院発 発症時は甘やかし大作戦」 ③

前回の続きです。

個人的な体験ですが…
私の場合、ひと冬の間なるべく断酒すると、その春の花粉症がとても楽でした。(お正月とかパーティーとか、おつまみにいい物を頂いたりした時は飲みました)
お酒は百薬の長ではありますが、それは、健康な人~半健康人くらいの方が適量飲んだ場合です。
弱っていたり、何か症状がある時は、悪いほうに働くことも多いです。
例えば、ビールは五性(熱、温、平、涼、寒という、体を温めるか冷やすかの基準)では、寒(かん)で体をかなり冷やすとされています。日本酒とワインは温で、やや温める。焼酎は熱でかなり温める。
…なのですが、
病んだり弱ったりしている時に飲むと、どんな種類のお酒でも、
・冷え性の人をさらに冷やしてしまい、
・熱のこもった人をさらに悪化させる
という傾向があります。
なので…、寒い時期に悪化する花粉症の人も、暖かくなってから悪化する人も、冬の間は酒量を減らすといいかもしれません。
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プロフィール

やわらか堂

Author:やわらか堂
小関理恵(こせきりえ)
鍼師、灸師、
あん摩マッサージ指圧師

  • 1995年上海中医薬大学
    (WHO指定研修先)にて中国鍼短期研修
  • 1996年東京医療専門学校卒業、鍼・灸・あん摩マッサージ指圧師資格取得
  • ハートと虹色の画家
  • 癒しのライター

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